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2018年01月

東大のマンホール蓋

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今日は、昨年のマンホールナイト9で東大の蓋について発表されたrzekaさんに案内していただき、東京大学本郷キャンパスのマンホール蓋を見に行ってきました。

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まち歩き恒例(?)の蓋記念撮影は、帝大下水蓋と参加者14人の足。
蓋の穴も14個。
もっと大きな蓋もたくさんあったのですが、偶然にも穴と人数が一致していたこの蓋で記念撮影しました。

例によって、詳細は後日まとめる予定です。



都心の大雪とマンホールの蓋たち

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今日は予報通りに雪が降りましたね。
都心で20cm超えの大雪は4年ぶりだそうな。
14時過ぎには東京23区の各区でも大雪警報が出たらしく、防災放送で注意喚起していました。

うちの職場では、夕方に「区切りが良くなった人から帰宅して良い」と連絡があったので、猛ダッシュで終わらせ、定時よりも1時間早く帰路へ。

寒いし車道にも雪が積もってきたし、吹雪いてきたしさっさと帰ろう、、、と思ったら、うん、目の前にあったよね、マンホールの蓋が。

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周りの雪景色からおいてけぼりになっている、東京23区のさくらデザイン汚水蓋。

雪がある程度積もっても、マンホールの蓋の上にだけ積もっていない、今日はそんな様子を目にした方も多いと思います。

下水道のマンホール蓋の下には下水道の管渠がとおっていて、その下水熱(排水熱)が鉄蓋に伝わり、蓋の表面が周りの路面よりも少し温かいので、なかなか雪が積もらない(上に乗っても融ける)のです。

ちなみに、消火栓や電話の蓋の下には下水道は通ってない(上水道と電話線)ので、下水蓋よりも早めに雪が積もりやすいです。

それでも下に空間があるため、周りの路面よりは少しだけ積もるのが遅いですね。

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こんな感じ。


同じ路上にある蓋ですが、雪の積もり方でインフラの種類の違いが見えてきて面白いです。


が、場所によってこんなところも。

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風が吹き抜ける坂道なせいか、手前の汚水蓋にはすでに雪が積もり始めていました。

奥の電話蓋はそれよりさらに積もってきていますね。


マンホールの蓋に雪が積もりにくいのは、インフラの種類や蓋の素材によるところが理由に挙げられますが、降雪時間、敷設されている環境(陽の当たり方や気温)などの組み合わせでも積もり方に変化が出るようです。


そんな「雪とマンホール蓋」について、一昨年東京都下水道局の広報誌コラムに書いたものがあるので、お時間があればお読みください。

ニュース東京の下水道No.245(2016年12月号)第7回鉄蓋大好き!「マンホール蓋に雪は積もらない?


で、ここで帰ればよかったのですが、こんなのを見つけてしまいました。


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足跡Xが出現。


あら、楽しい。


あれ、もしかして、雪が積もってるのってレアじゃない??

こんなに早く帰れるなんて、これまたレアだし。


よし、、、路上観察して帰ろう!

(観察終了後電車が動いてなかったら、その時はその時!と後先考えず)


しばらく歩いて行くと、新雪ふかふか物件が!

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新雪ふかふか〜!

ひゃっほーい♪ 


まあ、はしゃいでいたのは犬と子供と私だけでしたけど。


雪が降ってもいつもは速攻で家に帰っていたので、ふかふか新雪の雪道を歩くという経験はあまりなかったかも。


ふかふかだけど、踏み込むときゅっきゅって、本当に小麦粉を踏んだような音がするのですね〜!


うふふ、うふふ〜、たのしーーー!!

と、新雪の一角を四角を描きながら外側から内側へと歩いていた時に、後ろを通ったサラリーマンがいて辛かったです。


まあ、いいや。楽しいかったから。


あと、こうして傘をさしながら雪道を歩く機会がなかなかなくて気付かなかったのですが、雨と違って雪って傘に積もるとかなりの重量になるのですね。

片手でスマホで写真を撮りつつもう片方で傘をさしていると手首が痛くなってきました。

ポンポンと強めに傘を叩くとドサッと雪が下に落ちるのも楽しい。

雪国の方には日常で楽しいも何もないと思いますが、すみません、東京でこんなに雪が降るのは数年に一度なので目を瞑っていただければ。


そして、雪道を歩いていてもう一つ気付いたことがこれ。

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雪道に刻まれた、普段の自分の歩き方!

ナンジャコリャ。


新雪で滑らないので、普段と同じ歩幅と歩き方で歩いていた跡がこれです。

無自覚だったのですが、どうも私はいつも踵を引きずって歩いていたらしいです。

びっくり。


この後も色々と歩いたのですが、長くなりそうなので今日はここまでにして、

締めの最後はこの二つの蓋で。


周りと一体化するのが早い下水道の蓋。

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最初に出した桜デザイン蓋の10分後くらいに撮ったものです。


これも下水道の蓋ですが、下に下水道が流れていても、コンクリート製の蓋は鉄蓋よりも早めに雪と一体化し始めています。

素材の違いで下水熱の伝わり方が違うのがよく分かりますね。


もう一つはこれ。

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雪景色と一体化した消火栓の蓋。


心の目で見てください。写真の黄色枠の辺りにいるはずです。


雪の日は普段とは違った街の様子が見られて楽しいですね(^^)


〈2018年1月22日撮影〉

はじめての暗渠散歩!(松庵川を歩く)

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昨日行った西荻暗渠散歩。
昨日は「シンゴジマンホール蓋篇」を書きましたが、今日は「松庵川暗渠散歩篇」です。

まずはじめに。
私は暗渠初心者です。
というか、初心者どころか暗渠の「あ」の字もよく分かっていないズブの素人です。

様々な理由から川に蓋をして表からは見えなくなっていたり、それを下水道に転用していたり、マンホールの蓋を求めてさまよって入り込んだ細い路地が実は暗渠だったりと、知っているのはそのくらい。

昔からマンホールの蓋越しに聞こえる水の流れる音を聞くのが好きなのですが、それですら「流れてるね〜」「おお、今日も勢いがいいね〜」と水(下水)の存在を気にはしても、その下に暗渠化され下水転用された川が流れているとか、その先に続く川の流れを想像するということはあまりありませんでした。

マンホールの蓋はインフラ毎に敷設されているので、蓋がどのように繋がっているか見ていきながら、ある程度は地下に張り巡らされたインフラ網の地図を頭に描いて想像して楽しむことはしていても、目で見える範囲だけで、俯瞰で見る経験があまりなかったように思います。

なので、他の参加者の方々が感じながら歩いた内容とは違っていたり、学術的な見地は皆無な内容になってしまうかと思いますが、その点はどうぞご容赦ください。

、、、と、長い前置きを書きたくなってしまうくらいの素人なのに、何故暗渠ネタをこのブログで書こうと思ったのか。

それはひとえに、めっっちゃ楽しかったから!
なのです!!

地図もちゃんと読めなければ、地形を気にしたり川跡を歩く目的で道を歩いたことがほとんどない。
そんな私ですが、以前から暗渠はとても気になる存在でした。

今回、namaさん、高山さんの案内で、幻の川と呼ばれる杉並区の松庵川を辿りながら、楽しかった善福寺川までの道のりを記録しておこうと思います。
(思いの外長くなってしまったので、お時間のあるときにでも読んで頂ければ)

西荻窪駅の南側に降りて線路沿いに右へ進み、シンゴシマンホール蓋を見た後、この副業送水口の手前にある、JRの高架と交わる道を南下。
松庵川暗渠散歩はまずはここからスタートです。
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杉並区といえばこの測量蓋。
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相変わらず男前でかっこいい文字。
この中に、測量で使う杉並区の三級基準点が入っています。

この蓋を見つつ進むと、いきなり坂が始まりました。
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この坂の下一帯が松庵川の男窪なのでしょうか。

中央線と総武線が走っている線路は今は高架になっていますが、昔は地上を走っていて、甲武鉄道(明治39年に国有化され、中央本線の一部になった)を敷くにあたり盛り土が必要で、その際線路の北と南の土地から土を持ってきたそうです。

土を持っていかれて窪地になったところは、線路を境に北側が女窪、そこから斜め南側が男窪と呼ばれ、土を掘った際に水が沢山出たのでそれを排水するために作られたのが松庵川なんだとか。
女窪の水は通称・第二松庵川と呼ばれる方へ、男窪の水は松庵川へと流され、両方とも最終的には西荻窪と荻窪の間に流れる善福寺川へ流れ着くそうです。

今回はその松庵川を下って行きます。

さて。
そうこうしているうちに坂の下へ到着し、左の小道に入っていきます。
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説明されなければ全く暗渠とは気付かないこの道。
実はこの下を松庵川が通っているんだそうです。

このままだとなかなかイメージしづらいので、川部分を青色で塗ってみると、
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川が出現!
今、川の上を歩いているんだ!と脳内補完しつつ、先へ進みます。

途中曲がったり進んだりをしていくと、途中で今まで歩いていたような川幅の道が駐車場の裏に隠れて見えなくなってしまいました。

そのまま脇の道を進むと西荻窪駅へ繋がる道に出ました。
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スクラッチタイルのステキな建物。
でも、川の流れはここで行き止まり。

正面には今まで歩いてきた川幅っぽい痕跡も見当たりません。

「さて、松庵川はこの道をどこから出てきてどこへ流れていくでしょうか」
さっそく高山さんの暗Qが!

松庵川の一部は人口川だそうで、区画整理の図面に合わせてカクカクと曲げられていたり、それほど下っていない地形でも無理矢理下へ掘って流したりしていることもあるとか。

そこで、高いところから低いところへ流れたがる「水の気持ち」になったつもりで改めて地形を気にしつつ周りを眺めてみると、駐車場の裏で隠れていた川の続きを発見し、この坂道をちょっと行くとほんの少し登っている箇所があり、その左側に下がっている道が見えるではありませんか。
どのように川が続くのかなんとなく見えてきたので、予想を伝えてみると、
「正解です」
高山さんからこの言葉が!
嬉しい!!

その左側の道を進み、昔の地図を見ながらnamaさんが「今はマンションや別のお店になっているが、昔はラジウム温泉や映画館、飲屋街があり、この界隈が歓楽街だった」という説明を聞きつつ進むと、そのほかにも昔あったお店の名残を残した特徴的なドアや建物の構造なども教えていただき、今あるお店からは想像できない時代の名残を感じつつ、さらに先へ進みました。

歩いて行く先で一部開渠になっている箇所があり、そこには立派な番犬が。
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凛々しい。
陶器製のこの子は、日夜松庵川を見守る戦士なのですね。

さらに進むとまた一部開渠になっている場所がありましたが、
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後ろを振り返ってみても、
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ブロック塀で塞がれていて、川が続いているとは分かりません。
川部分を塗ってみるとこんな感じですね。


杉の木をモチーフにした、杉並区のガードレール。
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ガードレールの内側に松庵川が通っています。

この道は、マンホーラーにはおなじみの、杉並名物三級基準点の測量蓋と、すぎなみ知る区ロードのすぎまるの案内標、
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いろんな動物の足跡がモチーフになっているS・SR(すぎなみ知る区ロード)の案内標がある道です。
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犬(くま?)馬、人間、鳥、水鳥(カエル?)などの足跡が入っていて可愛いです。

ここも何度か来ているのに、この下に松庵川が流れていると感じながら歩いたことはなかったです。
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川の上を歩いて、川の上でかがんで、川の上で蓋の写真を撮っていたんだなー。

いや、確かに「不自然なくらい幅の広い歩道は暗渠の可能性あり」という暗渠サインはなんとなく知っていましたが、知っているのと考えて確かめながら歩くのは似て非なるものなのですね。

この道をまっすぐ進むと突然歩道が切れて、反対側に歩道が現れる場所がありました。
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水色部分が歩道(松庵川)ですが、川の流れをどのように渡して反対側に流しているのか。
自然な感じだと、黄色で書いた1の経路、掘り進めやすさや経費の面からは赤で書いた2の経路でしょうか。
下水道台帳を見ればどうなっているか分かるのでしょうが、イマイチ見方が分からないので想像するだけで終了。

道沿いにある高井戸第四小学校が偶然校庭開放日だったので中へ入ると、手押しポンプと巨大な右書き量水器の蓋がありました。
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以前、絵画館前で見たものと同型の蓋。

ただ、点検後戻す時に間違ったのか、右側の蓋の上下が逆になっています。
直したい。(ダメ

その先に見える噴水の外側は、松庵川に埋めた管渠の輪切りを利用したものだそうです。
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結構太い菅が入っているのですね。
埋められて見えないものも、こうして外で使われているとその大きさがよく分かります。

しばらく行くとこんな場所が。
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不自然な舗装跡。

これははしご式開渠を埋めた後、周りの土が下がってはしご部分だけ浮き出てきたものだとか。
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こんな感じですね。
緑色部分がはしご部分。
言われないと全く分かりませんでした。

さらに進むとまた歩道が反対側へ移動する場所が。
流路は赤く囲った横断歩道の下を通したのでしょうか。
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杉並区名物金太郎車止め。
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残念ながらここの車止めは両端共に劣化が激しく金太郎の顔が無くなっていました。

お、またはしご跡!
これは分かりやすいですね。
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調子に乗って、ジャンプしながらはしご部分を踏んで先へ進むと思わぬ罠が!

まっすぐ進むと思って安心していたら、突然のカーブ!
はしごの幅でジャンプして進んでいたので、突然の幅の差にとっさには対応できず、あっ!と慌てた途端落ちました、カーブ部分の真ん中に。

脳内でははしご式開渠の上でジャンプしていたので、ドボーンという音が聞こえてきそうでした。
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気を取り直して先へ進みます。
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この道はジャンプせず、おとなしく歩きました。


これもはしご跡。
うーむやはり言われないと分かりません。
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暗渠の上にあった橋跡群。
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暗渠沿いの方々がそれぞれに作ったマイ橋です。


通り沿いだけでなく、松庵川は住宅と住宅の間も通っています。
このように人が余裕で通れる箇所もあれば、
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通行禁止の意思を示す暗渠もありました。
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この通行禁止暗渠の先へ回ってみると、川幅の形で舗装が車道と違っている状態になっていました。
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この角度から見るとより分かりやすいですが、なぜここだけ舗装を変えた(車道と同じく上からアスファルトで覆わなかった)のか。
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川の左右で管理自治体が違うという場合もありますが、ここは同じ杉並区内だし。

川の真ん中に杉並区の境界標が打ってありましたが、んー、どうしてこうなった。
暗渠素人には川の流れが分かりやすくて大歓迎ですが。

他にも、お寺の境内を歩いていると突然現れる松庵川暗渠や、
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突然出てきた駐輪場も。
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、、、と思いきや、これも暗渠で、はしご跡がバイク置き場の間隔にちょうどいい感じだったりと、びっくり物件もたくさんありました。

いかにも暗渠な道を進むと、車止めもステンレス製の棒だったり、

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このように、自転車が通行しやすいように斜めに設置された「思いやり車止め」があったり。

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ちらっ。
杉並区のカラー境界標を覗き見る車止め。
その後ろにはコンクリマンホール蓋が。
お互いに見つめ合ってますね。

その先を進みひらけた道に出ると、暗渠Y字路合流地点が出現。
歩いてきた本流と横にある支流が合流し、奥へと進んでいきます。
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本流の道を通る人の方が多いのでしょうか。
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本流側には車道との段差を埋めるスロープ(緑で塗った部分)がアスファルトで作られていました。
(以前は無かったとか)

今まではまっすぐ道でしたが、ここからくねくねと楽しい道が続きます。

車止めだとつい道という感覚になってしまうのですが、このように橋跡が残っていると跨ぐという動作が必要なので、はっきりと川と橋を意識できますね。
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今日の暗渠散歩で、私の脳内ではこのように川を補完できるようになってきました。
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こうして見ると、本当に川の上を歩いてきたのだな実感します。

5時間くらい歩きましたが、あっという間でした。
今後は今までよりも脳内補完ができて、川の流れを感じられるようになれるかしら。

この後、善福寺川に着いて松庵川下りは終了したのですが、実はほんの少し目を離したすきに迷子になってしまい、私だけゴール地点を見ていないという結果に。

急いで合流しようにも、17時を過ぎていたので、周りは真っ暗。
暗渠って、前後のどこにも人の気配が無いと、こんなにも異次元感が漂うのかと怖くなり、しばらく歩き回ってみるも心細さで泣きそうになってみわさんに電話し、無事みんなと合流。
幸いちゃんとつながりましたが、これでコールしなかったら「やはり異次元に迷い込んでしまったか」と厨二病が発動してパニックになっていたかも。
今年もまたダメダメな私(;_;)

いやぁ、しかし。
うまく伝えられませんが、川の上を歩くのってとても楽しかった!!

そしてなにより、namaさんと高山さんに松庵川を案内していただき、暗渠の見方を教えていただけるという貴重で楽しい経験ができて幸せでした。

今年初の路上観察が暗渠散歩だったのも何かの縁。
マンホールの蓋と暗渠は親和性があるので、これからはますます楽しい散歩ができそうです。

〈2018年1月13日撮影〉

シン・ゴジラに出てきたマンホール蓋に会いに行きました

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今日は、昨年開催された「西荻暗渠サロン」の打ち上げまち歩きでした。

主催された高山さんnamaさん、例の映画のマニア視点発表でご一緒したジョージさん、みわさん、そしてAYAさんと西荻暗渠散歩に行ってきました!

西荻窪駅で待ち合わせし、最初に行った場所がココ!
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そう、当日私が発表した際に「探したけど見つけられませんでした」と言っていたマンホールの蓋です!

次の日に、暗渠クラスタの方が場所の特定をしてくださり、夜中に一部界隈が騒然とした例の蓋ですね。(その時のブログはこちら

短足下水君の、いい感じに磨耗した蓋。
東京市章(もしくは東京都章)が入った蓋ですが、骨董蓋というほど古くもなく、かといってよく見るタイプの都章の蓋でもない、ほどほどに古くて良い蓋。

2020年の東京オリンピックを間近に控え、都内各地で管路ごと絶賛更新中の今、何かのタイミングで無くなる可能性も高いかも。

紋章部分のアップ。
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おや?ちょっと変な感じ。何だか違和感が。

通常、凹んでいる紋章台部分に下水構えと紋章が入るのですが、これは下水構えと紋章が周囲の縁よりも盛り上がっているように見えます。

ちなみに、通常バージョンその1。
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下水構えも紋章も、周りの線と同じ高さになっているのが分かります。

通常バージョンその2。
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磨耗が進んだもの。
周りの線と交わっていく感じになっていますが、やはり下水構えと紋章は周りと同じ高さのままです。

この「シンゴジマンホール蓋」の先にももう一枚同じような蓋がありました。
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シンゴジマンホール蓋と違い、真ん中の紋章が曲がっていて、どこを基準にして撮ればいいか悩む蓋(結局、紋章部分に合わせて撮影)。

紋章部分のアップ。
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こちらの方が通常バージョンとの違いがより分かりやすいですね。
紋章台が凹んでおらず、平らな面に紋章が乗っかっているようにも見えます。

一見ただの少し古そうな蓋に見えるシンゴジマンホール蓋は、実はちょっとレアな蓋でした。

ちなみに、空気穴の蓋庭も素敵でした(*´꒳`*)
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場所はJR西荻窪駅南口を出て線路沿いを右側に進んだところ。
庵野監督の会社(スタジオカラー)の建物がある丁字路にあります。

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発表で使った資料。
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三角形の傘の街路灯、赤い頭のJR境界石、緑の柵の駐輪場。うん、まさにココですね。

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スタジオカラーの建物。
きっと、映画のあのシーンは、この外階段の踊り場から固定カメラで撮ったのでしょうね。

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劇中で学生さんたちが歩いていた道。

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真上からの図では分かりませんでしたが、少し坂になっていました。
西荻はこうしたゆるい坂が沢山あって、歩いているだけで楽しいです。

スタジオカラー(の建物)を守っている送水口と、杉並区境界標も一緒にどうぞ(^^)
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〈2018年1月13日撮影〉



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